鬼滅の刃1巻(Vol.1)

【鬼滅で日本語学習】「首」と「頸」と「頚」1巻 P.73 /113

【鬼滅の刃】「首」「頸」「頚」のちがい

マンガ1巻の中で、鬼が「さあくびるぞ・・」と言っています。また、第6巻第45話「鬼殺隊柱合裁判きさつたいちゅうごうさいばん」では、音柱おとばしら宇髄天元うずいてんげんが「ならばおれ派手はでくびってやろう」と言っています。「」という漢字は知っていますが、「」と「くび」、「くび」の違いはなんですか。



「首」の意味

」は「くび」と読みます。この漢字は知っている人が多いでしょう。

意味:「動物の頭とどうをつないでいる、やや細い部分から上の部分。あたま。かしら。」
引用:明鏡国語辞典

「首」には他にもたくさん意味があるので、自分で調べてみましょう。

参考:goo辞書

「首」で始まる言葉(慣用句)もたくさんあります。参考:首の慣用句 goo辞書

首になる 解雇かいこされる(=仕事をめさせられる)
首が回らない 借金しゃっきんなどが多くて、やりくりできない
首をたてに 相手あいて賛成さんせいする/うなずく
首を横に振る 相手に賛成しない
首を長くする 物事が実現することを期待きたいして待ちこがれる

「頸」の意味

」も「くび」と読みます。

意味:「動物の頭とどうをつないでいる、やや細い部分頸部けいぶ。」

引用:明鏡国語辞典

5巻の第37話「折れた刀身とうしん」で、伊之助がるい偽物にせもののお父さんとたたかうシーンで

頸椎けいつい」という言葉が出てきます。「頸椎」とは、首の部分にあるほねです。

このように、身体的しんたいてきな語彙として「頸」は使われ、医学用語としてもよく見られます。

 

頸椎けいついにぎつぶされる直前ちょくぜん一瞬いっしゅん

伊之助いのすけ走馬灯そうまとうを見た

出典:吾峠呼世晴(2017年)『鬼滅の刃5巻』株式会社集英社

 

 

「頚」の意味

」も「くび」と読みます。

「頚」は「頸」の異体字いたいじです。

異体字とは、標準ひょうじゅんの字体とは違いますが、意味・発音が同じ漢字のことです。

だから、「頸」と「頚」は同じ意味です。

Kanji Parts:「頁」のパーツは人の頭部とうぶを表しています。
「頁」がつくパーツで、知っている漢字はありますか。

頭、顔、頬、額、顎、題、願

参考:漢字ペディア

【鬼滅の刃】まとめ:「首」「頸」「頚」の違い

「鬼滅の刃」では、鬼を殺すためには特別な刀で

「くび」を切り落とすことが最重要なため、

「くび」という言葉が何度も出てきます。

そして、「くび」という言葉一つとっても、

3通りで漢字を使い分けています。

第1巻で、義勇ぎゆうが「勿論もちろん、お前の妹のねる」と言いますが、

鬼滅で「」という漢字はほとんど出てきません。

これ以降、5巻までは、とどめをすための「くび」は

」と表現されています。

そして、6巻第45話「鬼殺隊柱合裁判」から、音柱、宇髄天元が

「ならば俺が派手はでくびってやろう」と言っているように、

」という漢字を使い始めています。

」は細い部分から頭までの部分を表します。

一方、「」は頭と胴とをつなげる細い部分だけを意味します。

」の方が、常用漢字のため、広く一般的に使われていますが、

文学的な表現では「」を使うこともあるようです。

原作では、途中から、作者が「」と書いていたのを、

」と異体字に変えています。

異体字は交換して使用できるため、意味は同じですが、

あえて漢字を変える理由があったのかもしれません。

是非ぜひ、作者の吾峠ごとうげさんに聞いてみたいものですね🎤。

首【音読み】シュ 【訓読み】くびこうべかしら

頸【音読み】ケイ【訓読み】くび

頚【音読み】ケイ【訓読み】くび ※頸は異体字