【鬼滅の刃】「切る」と「斬る」のちがい
「切る」の意味
「斬る」の意味
「斬る」は「きる」と読みます。
意味は、「刃物で人を傷つける。切り殺す。」です。
「斬」は「首または胴体をきり落とす重い
刑」の意味でもあります。
「斬る」
例文:「人をーり殺す」
表記多く「斬る」と書く。「切る」とも書くが、「斬」のほうが意味が強く表現に迫力が増すため小説などで好まれる。引用:明鏡国語辞典
「斬」の成り立ち
会意。「車(くるま)+斤(おの)」で、車をおのできることを示す。鋭い刃が割りこむこと。
引用:学研漢和大辞典
【鬼滅の刃】まとめ:「切る」と「斬る」
鬼滅の漫画では、「斬る」という漢字がよく見られます。
一般的に、ものを切る場合には「切る」を使います。
「鬼滅の刃」では、鬼の首(鬼滅では「首」「頸」両方表記)を斬ることが
鬼殺隊の最大の目的であるため、その部分を強調するために「斬る」を使っているのでしょう。
漢字を1文字変えるだけで、より迫力が増すのは、面白いですね💡
切【音読み】セツ・サイ 【訓読み】きる・きれる
斬【音読み】ザン・サン 【訓読み】きる
「舟を編む」という映画を知っていますか。
三浦しをんさんの小説を映画化したものです。アニメ化もされています。
辞書を編さんすることにロマンを感じ、一生を捧げる決意をした日本人男性の物語です。
タイトル「舟を編む」の「舟」は「辞書」を例えた言葉です。
「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」という意味があるそうです。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「編む」には糸や竹など細長いものを組み合わせる意味と、いろいろな材料を集めて本を作る意味があります。
映画の中では、毛糸で何かを編むシーンが出てきます。毛糸で編むことと、辞書を編むことを掛けているのでしょう。日本アカデミー賞で最優秀作品賞に選ばれた作品だけあって、実に巧みな作りです。
また、ひと昔前の辞書を作る裏側を知るのはなかなか面白いですよ。
主人公の馬締(まじめ)が「切る」の様々な意味を語っている場面(49分)があるので、興味があれば見てみてください。
【マンガ版】